◆難病、潰瘍性大腸炎の克服！

大川修二様　５１歳　研修講師／翻訳家　東京都（仮名） ＜13061>

私が初めてシルバメソッドの基礎コースを受講したのは、今から２６年前、１９８７年七月のことです。

その一年前、私は潰瘍性大腸炎の診断を受け、七週間の入院生活を送りました。

潰瘍性大腸炎は現在でもなお原因が特定されておらず、厚生労働省から特定疾患の指定を受けている難病です。

医者からは
「完治することはまずあり得ないので、一生上手につきあっていく方法を考えましょう。
それから、大腸癌にも気をつけるように」
と言われました。

とても明るい先生で、先の言葉も私を励ますかのように力強い口調で語って下さったのですが、社会人になって二年目、入院中に２５歳の誕生日を迎えたばかりの私には、生涯この病気を抱え続け、その上なお大腸癌におびえながら過ごすことになるこれからの人生が、あまりにも辛く、あまりにも悲しいものに思えたのでした。

退院後、達観することも、諦念することもできなかった私は、何とかしてこの状況から脱したいという執着心に突き動かされ、まずあり得ないと言われた完治を目指して、さまざまな本を読み漁るようになりました。

そうした本の中でサイモントン療法の存在を知り、そこを起点として最終的にはシルバメソッドにたどり着いたという次第です。

受講直後は、毎日毎日、ロングリラックスのカセットをひたすら聞き続けていました。

今振り返ると、あのテクニックが使えたはずだ、このテクニックも効くはずだ、といろいろとアイデアが浮かぶのですが、当時の私は「肉体的にも、精神的にも」しっかりとリラックスすることが何よりも重要だと考え、道を歩くときにも、例の「ためになる言葉」をぶつぶつと口の中で唱えていました。

テクニックの中で最も活用したのは三本指のテクニックでした。

「三本指を合わせるとすぐにリラックスして、体も心もベストな状態になる」とプログラムして、いつでもどこでも実践するようにしました。

こうして徐々に健康は回復していったのですが、定期的な通院、ことに年に一度の大腸内視鏡検査（これがまた辛い！）のたびに、自分は病気だという事実をつきつけられ、「やっぱり治らないのかな」と諦めかけたことも度々ありました。

それでも、毎日レベルに入ることだけは継続しました。

また、ホセ・シルバ氏が来日した際には、ウルトラセミナーにも参加しました。

おかげで、劇的ではないものの、毎日少しずつ、文字どおり
「日ごとにあらゆる点でよくなっていった」
ように思います。

難病を抱えたままでは普通の生活はできないだろう、自分は一生独身だろうと考えていたのですが、気がついてみると現在の妻と知り合い、生涯のパートナーとして共に人生を歩むようになりました。

また、子供はできないならそれでも仕方がないと思ったこともありましたが、結婚から丸１４年、４８歳になる年に長男が生まれました。

病気の話と関係がないように思われるかもしれませんが、どちらもシルバメソッドによって、私自身のものの見方、人生への向き合い方が変わった結果だと確信しています。

つまり、否定的に考えたり、本当は手に入れたいのに勝手に諦めたりするのではなく、肯定的に考え、望む結果が得られた状態をありありとイメージするという習慣が身についたからこその結果だと思うのです。

私にとってシルバメソッドから得られた最大の恩恵は、こうした姿勢・心の持ち方を学べたことだと言えるでしょう。

そのことに気づいてからは、病気への向き合い方も変わりました。

潰瘍性大腸炎で苦しみたくない、大腸癌になりたくないと思うのではなく、素直に治った場面、今よりもっと健康になった場面を思い描き、その情景に浸りきるようになったのです。

すると、今まで以上に気持ちが晴れ晴れとし、絶対に治る、治って当たり前という気持ちがごく自然に湧いてくるようになりました。

数年前、引っ越しをしたこともあって、今までとは違う病院で内視鏡検査を受けました。

そのときに、医者に言われた言葉を最後にご紹介したいと思います。

「本当に潰瘍性大腸炎でしたか？　そうですか。
だとしたら、これはもう治っているんでしょうね」

以上